妻の小林麻央さんの病状について話す市川海老蔵さん=9日午後3時7分、東京都中央区、諫山卓弥撮影
市川海老蔵さんの会見での主なやりとりは次の通り。
海老蔵さん、妻・麻央さんの乳がん公表 「比較的深刻」
――麻央さんの病名は。
進行性がん。単刀直入に言うと乳がん。1年8カ月ほど前にわかった。
――きっかけは。
人間ドックへ夫婦でよく行っていて、何回か調べた上でわかった。
――病名を告げられた時、どんな進行具合と言われたか。
かなりスピードの速いもの。なかなか大変なものでは、とお医者様から意見をいただいた。
――(長男の)勸玄(かんげん)君のお披露目の時は、病院から抜けてきたということか。
去年の初お披露目の時は、すでにそういうことだったので、休むか、歌舞伎座に行くかどうかという話もした。本人は初お披露目だからと覚悟を決めて向かった。歌舞伎の場合は25日間なので、私としては本当にそれでいいかと思ったが、話し合った結果そういう形になった。
――現在の麻央さんの状況は。
今は比較的深刻。現在抗がん剤治療をしていて、良かったり良くなかったり。その中で手術に向かう方向で治療している。麻央本人は自分で理解しているので、前向きに病と闘っている。
――入院はいつごろ。
入院はずっとしていて、つい最近通院できるようになった。今は通院という形で。ただ、不安定なので調子が悪ければ入院する場合もある。
――お子さんはどう受け止めているか。
(長女の)麗禾(れいか)はもうすぐ5歳なので、状況が少しずつわかってきて、とても寂しい思いをさせている。
――麻央さん自身は病気をどう受け止めているか。
誰よりも一番本人がつらいと思う。麻央の家族、私の家族、子どもたち。元気になりたいという気持ちと、小さい子どものそばにいられない母親の気持ち。私には計り知れないつらさ、苦しさと闘っていると思う。彼女もつらい時はそういう話もするが、気丈な部分もあるので、明るく振る舞ってくれる。
――改めて麻央さんの存在をどう感じているか。
公にするかしないかで麻央と悩んだ。子どもの生活もあるし、麻央のこともあるので今日まで極秘で過ごすしかなかった。麻央がいたからこその私があるし、いないと寂しいし、子どもが寝たあとに空虚な時間がある。芝居に行くときはいつも麻央が「いってらっしゃい」と。「おかえりなさい」もない。改めて存在の大きさを私自身がひどく痛感している。