女子ゴルフのメジャー第2戦、全米女子プロ選手権は10日、ワシントン州サマミッシュのサハリーCC(パー71)で第2ラウンドが行われ、20位で出た宮里藍は3バーディー、2ボギーの70で回り、通算142のイーブンパーで首位と2打差の6位に浮上した。
宮里美香は71で回って通算3オーバーで49位から23位に上がり、野村敏京は7オーバーで56位に後退した。上原彩子は12オーバー、横峯さくらは16オーバーで予選落ちした。首位は2アンダーでイ・ミリム(韓)とブルック・ヘンダーソン(カナダ)の2人。(時事)
■自然体で浮上
コース設定が難しい上に、時折激しい雨が降る厳しいコンディション。ライバルたちがスコアを落とす中、宮里藍は我慢して、一つスコアを伸ばした。
この日は「ボギーでもいいという感じで、とにかく無理をしないというのがテーマだった」と言う。あれこれ考えず、フェアウエーに球を置くことに集中した。
ショートゲームの感覚が良く、パターの握りを修正したことも吉と出た。潮目になったと振り返る12番で、6メートルのパーパットを沈め、次の13番(パー3)でバーディー。流れをたぐり寄せた。6位に浮上したこの日のプレーを「全然いらいらせず、今の自分の状態と向き合った結果」と振り返る。
首位とはわずか2打差だが「正直、上位を追い掛けるのは現実的に厳しいと思う。疲労も出てくると思うので、自分をどれだけうまくコントロールできるかが課題」。決勝ラウンドも、自身としっかり向き合って臨む。