米フロリダ州オーランドで100人以上が死傷した銃乱射事件をめぐり、米連邦捜査局(FBI)のコミー長官は13日、ワシントンのFBI本部で記者会見した。死亡したオマル・マティーン容疑者(29)が「外国のテロ組織に触発され、過激化した可能性が高い」と述べ、インターネットの影響が大きかったとの見方を示した。一方、「事件が米国外から指揮されたり、容疑者が組織の一員だったりしたという兆候はない」とも語った。
米国史上最悪の銃撃事件に フロリダ乱射、49人死亡
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これに先立ち、オバマ米大統領は「私たちが長い間にわたって懸念してきた、ホームグロウン(国内育ち)の過激化の一例のようだ」と述べ、こうした事件の対策を取る必要性を強調した。ホワイトハウスによると、オバマ氏は16日にオーランドを訪ね、犠牲者の家族らと会うという。
コミー氏によると、マティーン容疑者は12日未明に同性愛者向けのナイトクラブ内で乱射事件を起こした際、警察への電話で過激派組織「イスラム国」(IS)の指導者に忠誠を誓う発言をした。ただ、ISと対立関係にあるアルカイダ系武装組織「ヌスラ戦線」の関係者への共感も同時に示すなど、「どのテロ組織を支持しようとしたのか、はっきりしない」という。