パナマ市で26日、パナマ運河の拡張工事完了を祝う式典が行われ、開通した新ルートを中国の大型コンテナ船がゆっくりと通過した=田村剛撮影 太平洋と大西洋をつなぐ中米のパナマ運河で26日、従来の3倍近い貨物量の大型船が航行できる新ルートが開通した。1914年の操業開始以降で最大となる拡張プロジェクトにより、従来よりさらに大型のタンカーなどが通過できるようになった。世界の海上輸送の流れに大きな影響を与えると見られている。 「今日はパナマにとって、そして世界にとって歴史的な瞬間となる」。開通式で同国のバレラ大統領はそう力を込めた。新ルートで最初となる中国の大型コンテナ船が汽笛を鳴らし、大西洋側から太平洋側へゆっくり通り過ぎた。2万人以上の出席者が国旗の小旗をはためかせて祝った。 全長約80キロのパナマ運河は、高さ26メートルの人造湖まで船を上げてから反対側に降ろす方式。船が通過できるように水面を昇降させる閘門(こうもん)と呼ばれる装置は、かつては最大規模の船にも対応できたが、船舶の大型化と共に次第に通れない船が増加。対応策として、従来の閘門の横に、より大型の閘門を新設する工事が2007年から進められてきた。工事は9年にわたり、総事業費は52億5千万ドル(約5370億円)だった。 従来の運河を航行できたのは長さ294・1メートル、幅32・3メートルまでの船。新たな閘門を使うと、長さ366メートル、幅49メートルまでの大型コンテナ船や大型タンカーにも対応できる。閘門自体の大きさは、長さが304・8メートルから427メートル、幅が33・5メートルから55メートルになった。 パナマ運河庁のマヌエル・ベニテス副長官は運河拡張の利点について、「アジアと米国東海岸を結ぶルートの貨物で特に顕著だ」と語る。これまでエジプトのスエズ運河やアフリカ南西端の喜望峰を経由していた大型船がパナマ運河を使えば、輸送の所要日数が20日前後も短縮できるという。 |
アジア→米東海岸、20日短縮も パナマ運河拡張完了
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
ボアオ・アジアフォーラムが4月18~21日に開催
中国製新型コロナワクチン60万回分がカンボジアに到着 引渡式にはフン・セン首相
中国製新型コロナワクチン60万回分がカンボジアに到着 引渡式にはフン・セン首相
2023年に中国で開催のAFCアジアカップの日程発表
外交部、「中日韓協力の新たな進展を後押しすることを望む」
王毅外交部長「中米はアジア太平洋地域で対抗する関係ではない」
専門家「北東アジア感染症対策共同体を共に構築」
専門家「中日韓FTAは北東アジアの発展と繁栄に重大な役割を果たす」
RCEP調印で中日韓FTAはまだ先のことか?
習近平国家主席が第27回APEC非公式首脳会議で重要談話
専門家「RCEPは中日韓FTAの『礎石』」
RCEP正式に締結 東アジア地域協力を象徴する成果
中国の19歳男女平均身長が東アジアでトップに 世界54位
習近平国家主席「中国・カンボジア関係の新たな生命力と活力を輝かせる」
2023アジアカップの中国組織委員会が成立 北京で開幕式と閉幕式、決勝戦
中国とサウジ、地球化学探査契約に署名
カンボジア副首相「外部勢力が南中国海問題に介入すべきでない」
沈没船「黒石号」文化財展が上海で開催
金立群氏がAIIB総裁に再任
「トキワ荘マンガミュージアム」がメディアに初公開
東アジアの夏、将来的に台風上陸が減少か?
THEアジア大学ランキング、中国大陸部が1・2位を独占
サウジが中国と実験室を共同建設、新型コロナの検査能力向上へ
新型コロナとの戦い 東アジア各国は団結・協力して勝利を得る
専門家「新型コロナ対策の協力が東アジア地域の統合を強化する」















