期日前投票所にキッズコーナーが設けられ、子どもが風船を飛ばして遊んでいた=6月28日、青森県十和田市役所、中野浩至撮影
参院選では投票率向上を狙い、自治体が期日前投票所について工夫を凝らしている。期日前投票者数は前回より増えている。
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青森県十和田市役所の新館5階。6月28日夕、桜田富士子さん(60)の孫の京士(けいじ)ちゃん(5)が風船で遊んでいた。クッションを置いた2・4メートル四方が、期日前投票所の「キッズコーナー」だ。富士子さんは「投票所だと退屈した子どもが騒ぐかもしれないので、助かります」と話す。
青森県は2013年参院選、14年衆院選と投票率全国最低が続いた。汚名返上を狙って県選管は今回初めて、十和田市役所とおいらせ町役場の期日前投票所にキッズコーナーを設置。28日までに計99人の子どもが利用した。
公職選挙法はこれまで、投票所に幼児を連れてくるのは「やむを得ない事情」に限っていたが、4月の改正でこの規制がなくなった。赤ちゃんだった長男を抱っこしながら投票した経験を持つ県選管の柿崎有子主幹(43)が「子連れでも気軽に投票できれば」とコーナーを提案したという。
総務省によると、今回参院選で…