バングラデシュの首都ダッカで起きた立てこもり事件について、国連安全保障理事会は2日、20人以上のバングラデシュ人と外国人が犠牲になったとし、「凶悪で卑劣なテロ攻撃を強く非難する」との報道声明を出した。
安保理は「あらゆるテロは、国際社会の平和と安定への最も深刻な脅威の一つだ」とし、テロ集団を抑え込む必要性を強調。事件に関与した全ての者の責任を追及するため、国連加盟国に対し、国際法と安保理決議に基づいて積極的に協力するように促した。
また、いかなる動機があれ、テロ行為は「犯罪であり正当化できない」と改めて指摘した上で、いかなる宗教や国籍、文明、民族とも関連づけられるべきではないと訴えている。
潘基文(パンギムン)事務総長も同日、テロ攻撃を非難する声明を報道官を通じて出した。犠牲者の家族らに「深い哀悼の意」を示し、負傷者の早期回復を願っている。また潘氏は、犯行に関与した者たちを特定し、裁きにかける必要性を強調した上で、国際社会がテロを未然に防ぎ、戦うための努力を強化する必要性を強調した。(ニューヨーク=金成隆一)