発射に向けて立てられるソユーズロケット=4日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地、鬼室黎撮影
宇宙飛行士の大西卓哉さん(40)による国際宇宙ステーション(ISS)への初飛行を7日に控え、ソユーズロケットの発射場があるカザフスタンのバイコヌール宇宙基地で最終準備が着々と進んでいる。4日、大西さんが乗り込む予定のロシアのソユーズ宇宙船を先端に取り付けたロケットが組み立て場から搬出された。
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全長49・5メートルのロケットは組み立て場から発射場まで約14キロの道のりを機関車に引かれ、約2時間かけて運ばれた後、発射場に垂直に立てられた。今回使われる宇宙船は新型で、初めて全地球測位システム(GPS)による航法システムが使われ、エンジンのサイズや配置が改良されている。
宇宙飛行士の先輩にあたる若田光一さんは現地で取材に応じ「今回のソユーズは新型で大西さんはフライトエンジニアとして難しい作業になると思うが、仲間の日本人として誇りに思う。テストフライトの意味もあるのでパイロット出身の大西さんならではの仕事といえる」と話した。