ISSに乗り込み、地上との会話中に手を振る大西卓哉飛行士(前列右端)=NASAテレビから
宇宙飛行士の大西卓哉さん(40)が9日、国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。ソユーズ宇宙船からISS内に入った大西さんは、ロシアのモスクワ郊外にあるツープ管制センターと交信。「思った以上に順調で快適な宇宙の旅で、たっぷり寝られた。バリバリ働きたい」と元気な様子で語り、日本人6人目となる10月末までの長期滞在に向け意欲を示した。
ソユーズ、ISSとドッキング 大西さん4カ月間滞在へ
大西卓哉飛行士、宇宙へ
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カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から7日に打ち上げられたソユーズ宇宙船は9日午後1時10分ごろ(日本時間)、ISSにドッキング。約2時間半後、扉が開き、大西さんら3人の乗組員が次々とISSに乗り移った。その様子が大画面に映し出されると、管制センターでは拍手と歓声が沸き上がった。
続く地上との交信で、中高時代の同級生から祝福の言葉をかけられた大西さんは「応援がすごい力になった。日本の皆さんにお礼を言いたい」と返答。ソユーズ宇宙船からはISSがとても大きく見えたといい、「この感動を分かち合いたい」と呼びかけた。さらに、「ISSは色んな国の人が働いている。私も日本の看板を背負ってがんばっていきたい」と話した。(モスクワ=香取啓介)