「ポケモンGO」で遊ぶ人たちに、スマートフォンの画面を見たまま道路を横断しないように注意を促す米バージニア州の警察署=フェイスブックから
日本に先駆けて7日から米国や豪州など数カ国で公開されたスマートフォンのゲーム「Pokemon GO」(ポケモン ゴー、eは鋭アクセント付き)が、爆発的な人気を呼んでいる。米国ではスマホの画面を見ながら町をさまよう人が続出。立ち入り禁止場所に迷い込む人が出たり、ゲーム中の人を狙った強盗事件が起きたりして、各地の警察が注意を出す騒ぎになっている。
ポケモンのスマホゲーム、7月末にもサービス開始
「ポケモンGO」は、スマホの画面を見ながら町を歩き、隠れているポケモンのキャラクターを探す仕組みだ。米調査会社などによると、ダウンロード数はすでに100万回以上に上る。日本でも今月中にサービスが始まる予定だ。
米国では、各地でスマホの画面を見ながら町をうろうろする人が続き、怪しむ警察が「職務質問」している場所もある。米ABCなどによると、ミズーリ州ではゲーム中の人を狙った強盗事件が発生。ワイオミング州では、ポケモンを探して川の近くを歩いていた19歳の女性が、偶然に死体を発見する騒ぎまで起きた。
立ち入り禁止場所に入る人もいて、警察や保安官事務所などは「午前1時に他人の家の裏庭に入って(ポケモンを)捕まえようなどと思わないように」「運転中にポケモンで遊ばないで」などと注意を促している。豪州では「署内に入らなくても獲得できます」と立ち入らないよう呼びかけた警察もある。騒動はしばらく続きそうだ。(サンフランシスコ=宮地ゆう)