女子大学生の服を脱がせて体を触ったなどとして、強制わいせつ罪に問われた東京大の学生河本泰知(たいち)被告(22)と、同罪と暴行罪に問われた同大大学院生松本昴樹(こうき)被告(23)の初公判が11日、東京地裁であった。両被告は「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めた。
強制わいせつ罪の東大生「間違いありません」 初公判
起訴状によると、両被告は5月11日未明、サークル仲間と共謀して、河本被告宅で被害者の服を脱がせて馬乗りにまたがり、キスをするなどしたとされる。松本被告は、被害者の背中を平手でたたいた暴行罪でも起訴された。
検察側は冒頭陳述などで、松本被告らが4月に、女性を酔わせてわいせつ行為をする目的で「誕生日研究会」という名前のサークルを作ったと指摘。犯行当日は「新歓コンパ」で、松本被告の知人だった被害者も参加した。被告らは居酒屋で、罰ゲームとして被害者に焼酎を無理やり飲ませ、被害者の体を触るなどしたという。
さらに被告らは二次会として被害者を河本被告宅に誘い入れ、服を強引に脱がせた。被告らはうずくまった被害者を蹴ったり、ドライヤーの熱風を浴びせたりしたという。被害者が大声で泣いたため被告らは暴行などをやめ、逃げ出した被害者が警察に通報した。
検察側は、河本被告の供述調書などの内容も朗読。河本被告が事件後、現場にいた別の女性に「警察に会う前にいろいろ話したい」と持ちかけるなど、口裏合わせをしようとしていたことも明らかにした。