雨の中、JR立川駅前で候補者の演説に足を止める有権者ら=14日午後4時36分、東京都立川市、遠藤啓生撮影
首都のトップを選ぶ選挙戦が14日、始まった。長く東京都政を見てきた人や都庁幹部は、都民に寄り添うリーダーを求める。都政の課題と自身の暮らし。有権者はそれぞれの争点を胸に、論戦の行方に目をこらす。
特集:2016東京都知事選
14日午前11時すぎ、JR池袋駅。演説に足を運んだ江戸川区の飲食店員山下和美さん(48)は、新しい都知事像について「一般市民の気持ちがわかる人になってほしい」と話した。舛添要一前知事の政治資金問題では、市民の金銭感覚や気持ちがわかっていないのでは、と感じたという。
「このままだと、都民置き去りの都政が繰り返されるのでは」。新宿区でベンチャー企業支援会社を経営する遠藤哲さん(64)は、この1カ月間の候補者選びを見て危惧している。
2012年に投票した猪瀬直樹…