仏南部ニースで14日、事件を起こしたトラックの運転席にライトを当て取り囲む警官=AP
不特定多数が集まる「ソフトターゲット」が、また狙われた。欧州きってのリゾート地である南仏ニースで、大型トラックが2キロ暴走し、花火の見物客を多数はねた。世界各地で相次ぐテロを各国首脳は強く非難し、連帯の必要性を確認した。
仏ニースでトラック突入、84人死亡 テロ事件で捜査
14日夜。地中海のビーチに沿って延びる大通り「プロムナード・デ・ザングレ」の遊歩道は、革命記念日を祝う花火を見物する客で混み合っていた。
仏検察の会見によると、容疑者の男は午後9時半すぎ(日本時間15日午前4時半)に、ニース近郊に駐車していた大型トラックに乗り込んだ。大通りで暴走を始めたのは、午後10時半ごろ。ちょうど花火が終わった頃だった。
写真家のパスカル・ベティラさん(48)は、木が植えられた中央分離帯をトラックが乗り越えて人々に突っ込み、自分の方に向かって来るのを目撃した。
AFP通信などによると、バイクに乗った男性がトラックを追いかけた。男性は運転席のドアを開けようと試みたが振り落とされ、トラックにひかれた。直後にトラックは速度を上げ、ジグザグ走行で突っ込んでいったという。
地元ジャーナリストは「トラッ…