(27日、巨人7―2広島)
本塁打3発で13安打7得点。試合後のベンチ裏。快勝した巨人・高橋監督の声が弾んだ。「期待通り。それぞれが持ち味というか、力を発揮してくれた」。普段は勝っても負けてもクールな指揮官が、何度も笑みを浮かべていた。
それもそのはず。大きく組み替えた打順が、前の試合に続いて見事にはまったからだ。
流れをもたらしたのは、先頭打者の長野。5月下旬から4番に座っていたが、2試合続けて1番で起用されると、一回にいきなりアーチをかける。「あれこれ考えず思いきっていった」と自身8度目の先頭打者本塁打だ。三回は阿部。5番から慣れ親しむ4番に戻った37歳のパンチ力は健在だった。右翼席に2ランを運び、「数少ない失投を一発で仕留められた」。前回、完封負けを食らった広島のジョンソンを、来日最短の4回4失点でマウンドから引きずり下ろした。
1番と4番。打線の軸となる打…