(27日、オリックス3―1ロッテ)
試合終了の前から、笑顔になるのをこらえられなかった。「ドキドキしました。勝つのかなとか、ヒーローインタビューで何てしゃべろうかとか」。苦節7年。オリックスの山田が初勝利をつかんだ。
福井・敦賀気比高時代、3年夏の福井大会で最多奪三振の新記録(49)を作った。甲子園にも出場し、高校OBで巨人の「内海2世」の呼び声も高かった。
だがプロの壁は厚かった。高卒新人として、1年目から1軍のマウンドに上がったが、成績が残せない。一昨年オフには左ひじの手術を受け、育成契約も経験した。昨年、再び支配下となり、戻ってきた。
左腕にギプスをつけ、投げられ…