お年寄りの死亡事故を減らせ――。全国的に交通事故の件数は減り続けているのに、６５歳以上の高齢者が犠牲になるケースが後を絶たない。反射材の活用やバーチャル交通体験、「安全地域」の設定、スタントマンの実演など、さまざまな対策が試みられている。

「若いころより、反射神経が低下していると自覚してくださいね」。２０日、大阪市中央区でお年寄り１３６人が参加した交通安全教室。大阪府警の警察官が、注意を呼びかけた。

警察庁によると、昨年の全国での交通事故死亡者は４１１７人とこの２０年間で６割以上減った。一方で、高齢者が占める割合は５４・６％と過去最高だった。

大阪府箕面市の柳生和嘉（やぎ…