名古屋市と近郊のタクシー運賃が来年2月にも値上がりする見通しになった。人手不足を背景に人件費が上がっているためだ。値上げは消費増税時を除けば、2007年以来。中部運輸局が29日、値上げを申請したタクシー事業者の保有台数が審査に必要な7割を超えたと発表した。
対象地域は名古屋市と近郊の計17市町村。値上げの幅などは申請をもとに運輸局が今後詰める。その決定は対象地域を走る約6700台すべてに適用される。
各社の申請では、初乗り運賃を500円前後から数十円値下げする一方、初乗りを1・264キロまでから約1キロまでに短縮。初乗りを超えて80円の追加運賃で走れる距離も二百数十メートルから1割ほど縮める。短距離以外は値上げする内容だ。
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