戦時中の強制連行を理由に中国人元労働者らが日本企業に賠償を求めた問題で、新たに5人の元労働者が三菱マテリアルとの和解に同意し、これまでに計8人が1人あたり10万元(約150万円)の謝罪金を受け取ったと、関係者が明らかにした。さらに3人の元労働者が近く和解する見通しといい、同社が和解交渉の対象として把握する生存者全員への謝罪金の支払いが、まもなく終了するという。
同社は元労働者や遺族ら千人を超える統一交渉団との間で、元労働者や遺族に対し「深甚なる謝罪」を表明した上で、10万元を支払うことなどで合意。6月1日にまず元労働者3人と和解し、その後も、高齢となっている元労働者との和解を急いで進めていた。
今後、戦時中に働かせたとされる3765人やその遺族を対象に和解を進める方針。同社が拠出した資金を管理し、遺族の特定を進めて謝罪金を支払う基金会の設立準備を進めている。
一方、和解を拒み、同社など日…