安倍晋三首相(自民党総裁)は1日、3日に行う同党役員人事で新たな党三役を決めた。谷垣禎一幹事長の後任に二階俊博総務会長(77)、後任の総務会長に細田博之幹事長代行(72)、稲田朋美政調会長の後任に茂木敏充選対委員長(60)を充てる。一方、石破茂地方創生相は周辺に閣外に出る意向を伝えた。
首相は1日の党役員会で閣僚と党役員人事の一任をとりつけ、二階氏や茂木氏らと会談。憲法改正や経済対策の議論本格化をにらみ、党三役は閣僚経験が豊富なベテランで固めた。
二階氏は2018年9月までの自民党総裁任期の延長と安倍首相の続投に前向きな発言をするなど一貫して首相を支持。経済産業相などを歴任した二階氏を政権の要に据え、党内を掌握する狙いもある。
細田氏は首相の出身派閥の会長…