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維新・足立議員「石破氏らは犯罪者」「朝日報道は捏造」

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2017-11-16 12:12:26  点击:  切换到繁體中文

 

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衆院文科委で質問する足立康史氏=15日午後0時8分、国会内、葛谷晋吾撮影


学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設問題について審議した15日の衆院文部科学委員会で、日本維新の会の足立康史衆院議員(比例近畿ブロック)が質問に立ち、自民党の石破茂元幹事長、希望の党の玉木雄一郎代表と立憲民主党の福山哲郎幹事長を名指しして「犯罪者だと思っている」と発言した。「総理のご意向」などと記された文部科学省の文書の存在を報じた朝日新聞の記事についても「捏造(ねつぞう)」と繰り返した。


加計問題「総理の意向」記事、複数の文書・関係者に取材


石破氏は国家戦略特区で獣医学部新設を認める条件について閣議決定した当時、地方創生担当相だった。玉木氏と福山氏は、一連の問題について国会で追及してきた。


足立氏は質問で、玉木氏と福山氏について「献金もらってるんですよ。獣医師会から」と指摘。請託を受けてあっせんをしたり、国会で質問したりすればあっせん収賄などの罪にあたると主張した。


さらに「何らかの権限がある」として石破氏の名を挙げ、「受託収賄、様々な疑惑が取り沙汰されている」と発言。3人について「わたしは犯罪者だと思っています」と述べた。犯罪と断定するだけの証拠は示さなかった。


その上で、問題をめぐる国会の審議について、冨岡勉委員長(自民)に対し、「今の国会は疑惑ある国会議員を追及する場がない」として、質疑の機会を設けるよう求めた。


足立氏はさらに、獣医学部新設計画について、内閣府から「総理のご意向だと聞いている」と言われたとする記録などを文科省が文書にしていることを報じた朝日新聞の報道(5月17日付朝刊)を「捏造」とし、加計学園の問題が「捏造報道から始まっている」との自説を述べた。


足立氏は経済産業省の元官僚で、現在3期目。国会で民進党に対し「アホ」と発言するなどして懲罰動議を出されたことがある。加計学園の問題をめぐる朝日新聞の今月11日付朝刊の社説に対し、ツイッターで「朝日新聞、死ね」と投稿していた。


論証せず発言「いかがか」


足立氏の「犯罪者」発言に対し、名指しされた自民の石破氏は朝日新聞の取材に、「発言の挙証責任は足立氏にある。論証もせず、そのような発言をするのはいかがなものか。国会議員としての品位も問われ、信頼を失墜させる発言だ。論評にも値しないような発言を国会議員がすることに悲しみを禁じえない」と語った。


立憲の福山氏と希望の玉木氏はこの日、コメントしなかった。しかし、立憲、希望の両党は反発し、文科委員会の委員が審議終了後、冨岡委員長と対応を協議した。


立憲の山内康一国会対策委員長代理は取材に対し、「あまりにも度を越した発言だ。衆議院の品位の問題で、議事録を精査して厳しい措置を要求していくことになる」と述べ、足立氏に対する懲罰動議を出す考えを示した。牧義夫・文科委理事(希望)も「懲罰(動議)を含めて色々考える」と語った。


共産党の穀田恵二国対委員長は記者会見で、「犯罪者と決めつけるには、決めつけるだけの論拠がいる」と指摘した。自民幹部は、足立氏が加計問題に関する朝日新聞の社説を引いて、ツイッターに「朝日新聞、死ね」と投稿したことも踏まえ、「品格がない。そういうのを許したらいけない」と厳しく批判した。


日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)は15日、出張先のパリで取材に応じ、足立氏の「犯罪者」との発言について「言葉が過ぎている」と述べた。足立氏が「朝日新聞、死ね」とツイートしたことについても「死ねとか、表現を見直した方がいい。子どもがまねをするとよくない」と疑問視した。


松井氏は「(足立氏はツイッターで)炎上させて確信犯的に話題のために手段としてやったのだろう」とし、「僕ならああいう言い方はしない」とも述べた。処分について質問されると、「表現は良くないが、政党としてというよりも、もう大人なので。個々人の判断だ」と否定した。



高見勝利・北大名誉教授(憲法学)の話 足立氏の「犯罪者」発言は、無礼な言葉を使ったということで懲罰の対象になる。今日の委員会は基本的に文部科学省の対応を問いただす場で、委員長は直ちに注意しないといけない。


憲法51条は、国会議員の国会内での発言に免責特権を認めているが、個人を侮辱することまで認めていない。発言権の乱用だ。国会議員は国民代表としての活動が期待されている。足立氏が議員としてふさわしいか、衆院として判断すべき事案ではないか。



武田徹・専修大教授(ジャーナリズム論)の話 「犯罪者」「捏造」といった強い言葉は刺激的で、ソーシャルメディアで拡散しやすい。国会のような公的な場で相手を批判する場合、それが事実に即しているのか、批評に公共性があるのかは常に問われる。


そうした検証を経ずに、刺激的な言葉が独り歩きしがちなメディア状況を利用して、相手の社会的地位をおとしめるために度を越した表現をあえて使うことが常習化していないか。「言ったもの勝ち」の風潮がますます強まるのを懸念する。ジャーナリズムにはこうした発言の検証を、愚直なまでに繰り返し、報じ続ける覚悟が求められる。



日本維新の会の足立康史氏の15日の衆院文部科学委員会での発言の要旨は次の通り。


――安倍総理あるいは政権与党に対して、追及している立憲民主党の福山哲郎幹事長、希望の党の玉木雄一郎代表は、獣医師会から献金をもらっている。献金をもらって、仮に請託を受けて質問すれば、普通に考えれば、あっせん利得罪あるいはあっせん収賄罪。何らかの権限がある、例えば石破(茂・元地方創生相)さん。受託収賄、様々な疑惑が取り沙汰されている。


私は犯罪者だと思っていますけど、個人的には。李下(りか)で冠を正した安倍総理に対して、犯罪者たちが周りを取り囲んで非難しているというのが今の国会だ。今の国会はそういう疑惑のある国会議員を追及する場がない。委員長。福山幹事長、玉木代表、石破大臣はどうするかわかりませんが、自由討議でも良いからそういう野党議員に質問する場を検討していただけないか。


――今回の加計問題は、朝日新聞の5月17日の「総理の意向」という捏造(ねつぞう)報道から始まっている。この文科省の文書は「総理の意向」と確かに書いてあるけども、加計学園についてじゃない。規制改革についてです。朝日新聞は捏造であると思うがいかがか。




 

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