深いラフからショットを放つ松山英樹
米ニューヨーク州のシネコックヒルズGC(パー70)で14日にあった男子ゴルフの今季メジャー第2戦・全米オープン選手権の第1ラウンドは、2016年覇者のダスティン・ジョンソン(米)ら4選手が、1アンダーで首位に立った。日本勢は強風のコンディションに悩まされ、5オーバーだった松山英樹の46位が最高。星野陸也が9オーバーの114位、小平智は11オーバーの134位、秋吉翔太は12オーバーの143位と出遅れた。
難コースに強風……松山苦戦
第118回大会は予想外の形で開幕した。第1ラウンド、アンダーパーで回った選手は156選手中4人しかいない。
世界のトップ10も軒並み苦しんだ。アンダーで回ったのは、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(米)だけ。10位の松山を含む6選手が5オーバー以上。4位のジョーダン・スピース(米)は8オーバー、6位のロリー・マキロイ(英)は10オーバーに終わるなど崩れた。
前回全米オープンを開催した2004年、4日間通してアンダーで回ったのは2人しかいない。硬くてラインが読みづらい高速グリーンに、ひざ丈ほどの長さのラフ。大会前から難しいコースとは知られていた。
この日特に悩まされたのが強風だ。米国ゴルフ協会(USGA)の予報では、「平均風速は約7~9メートルで最大で約13メートルの突風の可能性もある」と注意し、実際に会場では旗が大きな音をたててはためいていた。スピースが「ものすごく難しかった」と振り返れば、松山も「久々に強い風のなかでやった。スイングは色々試しながらやっているので、今は距離感を出せるのがなかった」。11オーバーに終わった小平も「風の向きも強さも練習時とは違う」と話していた。
世界ランク9位で2連覇を目指すブルックス・ケプカ(米)は5オーバー。「最大限と思えるぐらい風が吹き荒れていた。でも諦めたら終わり。耐えぬくしかない」と切り替えた。(遠田寛生)