冷凍カツの流れと再逮捕の容疑
カレーチェーン「CoCo(ココ)壱番屋」を展開する壱番屋(愛知県一宮市)が廃棄委託した冷凍カツがスーパーなどに横流しされた事件で、愛知、岐阜両県警は1日、壱番屋から廃棄処分委託料をだまし取った詐欺などの疑いで産業廃棄物処理業者「ダイコー」(同県稲沢市)の会長大西一幸容疑者(75)を再逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
特集:廃棄カツ横流し
調べでは、大西容疑者は昨年8~10月、壱番屋から冷凍ビーフカツ計約6万3千枚の廃棄処分を受託。実際には廃棄しなかったのに、産業廃棄物管理票(マニフェスト)に処分完了などと虚偽の記載をした廃棄物処理法違反の疑いがある。さらに、処分終了の報告を受けた壱番屋から、委託料計約28万円をだまし取った詐欺の疑いがある。
また両県警は、カツが廃棄物だと知りながら、愛知県内の食品卸売業者に約2万9千枚を販売し、約160万円をだまし取ったとして「ジャパン総研」(名古屋市)の元従業員木村正敏容疑者(76)を詐欺容疑で再逮捕。木村容疑者にカツを納品したり、カツを運ぶための冷凍車を貸したりしたとして、「みのりフーズ」(岐阜県羽島市)の元実質的経営者岡田正男容疑者(78)を詐欺の幇助(ほうじょ)容疑で再逮捕した。
木村容疑者は「廃棄物だとは知…