ナイジェリア戦を前に会見に臨む手倉森監督=長島一浩撮影
リオデジャネイロ五輪サッカー男子の日本代表は、4日夜(日本時間5日午前10時)、ブラジル北部のマナウスで、ナイジェリアと1次リーグB組の初戦を迎える。アジアとアフリカの予選を1位で突破した2チームがぶつかる好カードだ。難敵に守り勝ち、好発進したい日本。一方、その難敵は本番直前までトラブルに見舞われている。
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1、2日と練習をすべて公開した日本は、攻撃の確認に時間をさいた。手倉森誠監督は、「ブラジルの良いところに学ぼう」と選手に訴えかけた。優勝候補に完敗した7月30日の試合の映像を見返し、ブラジルのパスの回し方、パスを受ける際の動き出しを取り入れようとしている。
2日の練習では、ナイジェリア戦に向けて4―3―3の布陣を試し、セットプレーも行った。手倉森監督は「初戦はこれで行く」と明言。3日の記者会見で、「初戦で勝ち点3を取ることがメダルを取るためのすべてだ」と話し、4日の一戦に必勝を期す構えだ。
最大の不安要素はFW久保裕也(22)の派遣を、所属するヤングボーイズ(スイス)が拒否したことだ。最終予選を兼ねたU23アジア選手権で全6試合に出場したエースを欠いて、五輪本番に臨むことになった。手倉森監督は「よくアクシデントが起こるチームだが、その分ドラマチックな大会にする」と話す。
中2日で試合が続く今大会もアジア予選同様、先発メンバーを日替わりで選んで疲労を分散させる戦いをする予定だ。総合力で勝ち上がりを目指す。