後半、ドリブルで攻め込む広島のウタカ⑨=増田啓佑撮影
(6日、広島2―0名古屋)
平和への祈りを、力に変えた。広島に原爆が落とされて71年のこの日、24年目のJリーグで初めて本拠で実現した試合。チーム状態がいいとはいえない中で迎えた試合だったが、特別な日に負けるわけにはいかなかった。
前へ。開始からわずか2分で隙を突いた。自陣のMF青山がFWウタカをめがけてロングボールを送った。DFラインの背後をとったウタカが、後方からきた難しい球を右足でぴたりと足元に収める。GKの動きを見ながら、左足でゴール右隅へ転がした。
前半22分には左CKに宮吉が近いサイドでジャンプ。172センチと高さがあるわけではないが、タイミングよく頭で合わせてゴールネットを揺らした。
攻撃だけではない。DF塩谷が…