マラカナン競技場前で開場を待つ人たち=5日、ブラジル・リオデジャネイロ、竹花徹朗撮影
リオデジャネイロ五輪の競技が本格的に始まった6日、体操や柔道など主要競技の9会場が集まるリオ市西部の五輪公園では観客が長蛇の列をなし、競技が始まっても会場の中に入れないなど混乱した。
リオオリンピック
日程・記録
観客は、4年後の東京五輪でも導入予定のBRT(バス高速輸送システム)で次々と最寄りの駅に到着。約500メートル離れた五輪公園入り口のセキュリティーゲートまで、何重にも列を作った。
ゲートの前には客を誘導する職員やボランティアがおらず、客があらゆる方向からゲートに入ろうとしたため、混乱に陥った。
五輪公園の中にある体操会場では、男子予選は午前10時半に始まったが、この段階で会場内に客の姿はまばら。外で妻とともに列に並んでいたサンパウロ市在住のジョゼ・フィゲイラさん(54)は、「もう2時間半も並んでいる。初日だから仕方ないけど、いろんな方向から人が入ってきて、大混乱した」。種目別つり輪で五輪連覇を狙うアルトゥル・ナバレッテザネッティ(ブラジル)の演技を楽しみに来たという。夫妻は「間に合うといいが」とそわそわしながら話した。
柔道会場も1回戦の試合が始ま…