鶴岡東―いなべ総合 七回裏いなべ総合無死、宮崎は右越えに本塁打を放つ=林紗記撮影
(8日、高校野球 いなべ総合5―3鶴岡東)
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いなべ総合は果敢に攻めた。五回は走塁で流れを呼び込む。同点に追いつき、なお1死一、三塁。守田の二塁後方への飛球で三塁走者・神田は狙っていた。二塁手が捕球すると同時にベースを蹴り、本塁へ。勝ち越しの二犠飛とし、神田は「打球判断には自信がある。思い通りの走塁だった」。
攻める姿勢は徹底している。この試合、無死一塁と無死二塁のケースが計5度あったが、一度も送りバントをしない。このうち4度は安打で好機を拡大し、3度を得点に結びつけた。2番の宮崎は計4安打。無死一塁から2安打を放ち、五回は先頭で安打、七回も先頭でソロ本塁打。この攻撃的な2番打者は言う。「いつもと変わらず低い打球を意識した結果です」
夏は2010年以来2回目で、今春の選抜にも初出場した県立高校。3度目の甲子園で初めて校歌を歌った。(竹田竜世)
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○神田(い) 五回、二飛で三塁からタッチアップして勝ち越しの生還。「二塁手の捕球体勢をみて思い切っていった。試合では初めて」と満面の笑み。
○宮崎(い) 計4安打。七回には右越えにソロを放ち、「本塁打は練習試合も含めて初めてです」。