男子66キロ級の表彰式で笑顔を見せる銅メダルの海老沼匡=竹花徹朗撮影
(7日、柔道 男子66キロ級3位決定戦)
焦る海老沼匡が勝負をかけた一本背負いは、安の体を浮かせるに至らない。抱えられ、横倒しになり、有効が告げられた。男子66キロ級準決勝。延長の死闘の末に海老沼がたどり着いた先は、残酷な現実だった。
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【タイムライン】第3日のまとめ
度を越すほどの真面目さで柔道に向き合ってきた。代表の後輩にあたる高藤直寿が「匡先輩が勝てなかったら、柔道の神様は不公平だ」というほど、ストイックに自らを律し、猛練習を課してきた。情熱の原点は金メダル。ロンドンに置き忘れた「人生最大の目標」は、またも、この侍の懐からするりと抜け落ち、2大会連続の銅メダルにとどまった。
試合後に悔いたのは、残り28…