相模原市の障害者施設で起きた殺傷事件を受け、厚生労働省は10日、「検証・再発防止策検討チーム」の初会合を開いた。措置入院のあり方や施設の防犯体制について月内に課題を洗い出し、秋ごろに再発防止策を打ち出す方針だ。
特集:相模原の殺傷事件
チームは薬物依存や精神科医療の専門家ら9人で構成。座長には成城大の山本輝之教授(刑法・医事法)が選ばれた。法務省や相模原市、神奈川県も加わった。初会合で塩崎恭久厚労相は「いかなる新たな政策や制度が必要か。今後の再発防止策として提案することが重要だ」とあいさつした。
事件では2月に措置入院とされた植松聖(さとし)容疑者(26)が12日後に措置を解除されて犯行に及んだため、「退院後のフォローアップ体制」などが課題となっている。チームは措置入院を解除した指定医らへの聞き取り内容などを精査した上で、再発防止策を探る。