大和晃さんの捜索現場では、ブルーシートを運び込むなど、慌ただしく捜索隊の人たちが動いていた=10日午前10時5分、熊本県南阿蘇村、長沢幹城撮影
熊本地震で唯一、安否不明になっている熊本学園大学4年、大和(やまと)晃(ひかる)さん(22)を捜索している熊本県は10日午前、同県南阿蘇村で崩落した阿蘇大橋の下流約400メートル付近の捜索現場で「人らしきものが発見された」と発表した。県警や消防が現場で収容作業を続けている。
同日午前10時5分ごろ、県警や消防などの捜索隊から発見の情報が県に入った。捜索現場では大和さんが乗っていた可能性がある車体の一部が確認されており、この車体の中から発見された。県警によると、車内から着衣も確認されたという。
10日の捜索は、午前8時に警察や消防など約80人態勢で始まった。ダイナマイトを使って車体の周りにある岩を爆破した後、警察官や消防隊員らが周辺の土砂を掘る作業を続け、車体が1メートルほど露出したころに見つかったという。捜索隊はこの車体を回収したうえで車内の捜索を進める。
現場で捜索を見守った父の卓也…