厚生労働省は、ウイルスを持ったマダニにかまれて起きる「ダニ媒介脳炎」が北海道で確認されたと明らかにした。患者は40代の男性で、国内での感染確認は1993年に北海道で見つかって以来2例目。厚労省は、ダニ対策の強化を都道府県などを通じて求めている。
厚労省によると、男性は7月中旬に道内でダニにかまれ、意識障害やけいれん、髄膜炎、脳炎などの症状が出た。海外への渡航歴はないという。
ダニ媒介脳炎は、蚊が媒介する日本脳炎と同じ分類のフラビウイルスによる感染症。海外では死亡や後遺症が残ったケースも報告されている。