ユーチューバー(両端)と、おもちゃを紹介する動画撮影に臨む親子=東京都港区
「夢はユーチューバー」。動画投稿サイト「ユーチューブ」に自作の映像を配信し、広告収入などで稼ぐ仕事に憧れる子が増えている。ネットとの付き合い方を心配する声もあるが、「まずは現場を知って」と専門プロダクションが動画制作を子どもに教える取り組みを始めている。
「みんなも遊んでみてね。バイバーイ!」。カメラに向かって、小学生が人気ユーチューバーと笑顔で手を振る。先月23日、東京都内でユーチューバー専門のプロダクション「UUUM(ウーム)」(東京都港区)が、小学生向けに動画制作ワークショップを初開催した。
抽選で選ばれた親子10組が、5班に分かれて「新しいおもちゃの紹介」がテーマの動画を撮影した。「笑顔でハキハキと」「カメラにグッと近づいて、おもちゃをアピールしようか」。憧れのユーチューバーの説明に子どもたちの目が輝く。約1時間の撮影後、文字を入れてテンポ良く数分に編集された動画を全員で観賞した。途中、トップユーチューバーのHIKAKIN(ヒカキン)さんがシークレットゲストで登場し、会場に大歓声が上がった。
同社の鎌田和樹社長は、「テレビよりネットを見る時間が長い世代が増え、動画の影響力は想像以上に大きくなった。制作体験を通じて面白さだけでなく、やってはいけないことも伝える必要があると考えた」。
ユーチューバーの収入源は、再…