夫も妻も、仕事を持ち、子育て中の夫婦がいるとする。仕事と家事・育児の両方を担うのは、多くの場合女性だ。女性に負担が偏るのは、男性が担うことを、社会がまだ許容していないからではないだろうか。あるイクメンの「苦悩」を通じ、考える。
「男の生きづらさ」についてご意見をお寄せください
「私が毎日早く帰ることについて、複数の後輩から相談を受けていると上司から言われた」「ストライキして家事を全部投げ出してしまいたくなる」――。都内の大手建設会社勤務の男性(40)は毎日、通勤電車でツイッターでつぶやく。
1~6歳の3人の子どもの育児と家事は、大手企業の総合職の妻と分担している。フレックス勤務で朝7時に出社し、午後4時すぎには会社を出て、保育園にお迎えに行ったり、お風呂に入れたり、食器を洗ったり。
仕事も家事も「がんばっているつもり」だが、褒めてくれる人はいない。1年半前に「つらい」と投稿してはじめた仮名のツイッターは、貴重な「本音を言える場所」だ。
会社での風当たりは強い。11…