防衛省は2017年度予算案の概算要求で、過去最大の5兆1685億円を計上する方針を固めた。16年度当初予算に比べ2・3%増で、5年連続の要求増となる。相次ぐ北朝鮮の弾道ミサイル発射に備えて対処能力の向上を急ぐほか、中国が東シナ海で海洋進出を強めていることから離島防衛の強化もめざす。
要求額が5兆円を超えるのは3年連続。
日本の弾道ミサイル防衛の柱であるイージス艦搭載の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)について、日米共同で開発中の改良型「SM3ブロック2A」の実験が最終段階に入ったことを踏まえ、導入費を計上した。地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)についても、迎撃範囲を広げるための改修費を盛り込んだ。
また、陸上自衛隊の地対艦ミサ…