びわ湖毎日マラソンで日本勢2位に入った石川末広=3月、大津市、長島一浩撮影
石川末広は36歳11カ月、日本勢史上最年長のマラソン代表だ。三重県鈴鹿市出身。高校で本格的に陸上を始めた遅咲きのランナーが「年齢が高くても走れることを証明したい」との思いを胸に21日夜(日本時間)、大会最終日のスタートラインに立つ。
リオオリンピック
「熱もよく出して強い子ではなかった」。母まり子さん(65)がそう振り返る石川は、2人の兄を追うように小学校は野球、中学はサッカーに熱中した。
稲生高(鈴鹿市)で陸上に転向。入学当初は15分50秒台だった5千メートルのタイムを半年で40秒以上、3年時は1分以上も縮めた。「練習では集団の後ろについて、遅れそうな子を励ます優しさもあった」と陸上部顧問だった行方(なめかた)保さん(67)は話す。
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