北朝鮮が24日に潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射に成功したことを受け、韓国与党のセヌリ党から原子力潜水艦の保有を求める声が上がり始めた。北朝鮮の度重なる軍事挑発で韓国内の不満は高まっており、韓国政府は対応に苦慮している。
セヌリ党の鄭鎮碩(チョンジンソク)院内代表は29日の幹部会で「軍当局は北のSLBMを封じ込めるため、原潜導入などを検討して欲しい」と語った。28日には鄭氏ら同党の国会議員23人が韓国政府に原潜導入を求める声明を発表した。鄭氏は、韓国が盧武鉉(ノムヒョン)政権時代の2003年、4千トン級原潜3隻を20年までに導入しようと検討したこともあると指摘した。
鄭氏らの主張の背景には「北の軍事挑発をこれ以上、座視できない」(23議員の声明)との不満がある。1月の北朝鮮による核実験以降、韓国内には一部で、核武装や米の核兵器の再配備を求める声が出ている。
ただ、軍事関係筋によれば、潜…