顧客の口座から現金270万円をだまし取ったとして、愛知県警中署は29日、近畿大阪銀行(大阪市)の元行員で無職の木下仁志容疑者(32)=大阪府茨木市五日市緑町=を詐欺と有印私文書偽造・同行使の疑いで逮捕し、発表した。「競馬に使った」と容疑を認めているという。
中署によると、木下容疑者は今年1月、愛知県豊明市の顧客女性に、他の書類に紛れ込ませた振り込み依頼書に押印させて書類を偽造し、女性の口座から別の顧客の口座に270万円を振り込み、だまし取った疑いがある。
銀行によると、木下容疑者は名古屋支店の渉外担当だった2014年7月~今年1月、愛知県内の顧客8人の預金計約8500万円を不正に引き出したと確認された。今年1月に顧客から問い合わせがあり発覚。3月に懲戒解雇したという。