愛知県一宮市の住宅で8月30日、パート従業員渡辺洋子さん(62)の遺体が見つかった事件があり、渡辺さん宅の新聞が、27日の朝刊から取り込まれていなかったことが、県警への取材でわかった。26日は出勤していたことから、県警は26日午後から27日朝までに殺害された可能性が高いとみて調べている。
県警によると、30日午後0時半ごろ、住宅を訪れた男性が、1階の居間で仰向けに倒れていた渡辺さんの遺体を見つけた。首には圧迫された痕があり、県警は何者かが首を絞めて殺害した殺人事件と断定。一宮署に捜査本部を設置した。
司法解剖の結果、遺体は一部腐敗しており、発見までに3~6日程度経過していたとみられる。これまでのところ、26日午前に渡辺さんが勤務先を出る姿が確認されている。また、渡辺さん宅には27~30日の4日分の新聞が取り込まれず残っていたことから、26日午後~27日朝に事件に遭った可能性が高いとみられるという。
新聞を配達していた販売店によると、新聞が取り込まれていないことは数十年間でほとんどなかったという。