記者会見に臨むハリルホジッチ監督=杉本康弘撮影
サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選B組は6日、日本(世界ランク49位)が敵地バンコクでタイ(同120位)との第2戦を迎える。ともに初戦を落とし、初勝利をめざす。急激に力を伸ばすタイは2002年大会以来の最終予選に進み、攻守に迷いのない積極的な試合を得意とする。5日の記者会見で、ハリルホジッチ監督は「相手選手はスピードがあり、組織的な連続したプレーも速い」と強い警戒感を示した。
日本代表 最終予選レポート
ハリルホジッチ監督は「タイはゴール前に引かずに、特に立ち上がりは前からボールを奪う果敢な試合運びをしてくる」と分析し、受け身に回らないことをミーティングで説いているという。4日の練習でもピッチを狭くした紅白戦で、前に出てくる相手の逆襲に備えつつ、攻撃を仕掛けることを徹底した。
サウジアラビアとの第1戦を0―1で敗れたタイは組織的な守りのほか、万能FWティーラシンと「タイのメッシ」と呼ばれるMFチャナチップの組む攻撃が特徴。MFシャリルは「最終予選のすべての経験を楽しんでいる。日本のような強豪と戦える経験は貴重だ」。失うもののない立場を強みとしている。
リオデジャネイロ五輪予選を兼ねた23歳以下アジア選手権でタイと戦ったFW浅野(シュツットガルト)は「勢いに乗せてしまうと厄介な相手なので、ボールの出どころに重圧をかけてつぶしたい」と話し、相手の出ばなをくじいて複数得点を早い時間帯に取ることが重要としている。(バンコク=潮智史)