ラグビー日本代表の新ヘッドコーチに就任し、会見するジェイミー・ジョセフ氏=5日午後2時11分、東京都千代田区の帝国ホテル、金居達朗撮影
ラグビー日本代表の新ヘッドコーチ(HC)に就任したジェイミー・ジョセフ氏(46)が5日、東京都内で会見に臨み、「世界中からリスペクトを集めるラグビーをしたい」と日本開催となる2019年ワールドカップ(W杯)に向けた決意を語った。
ジョセフHCは、昨年のW杯1次リーグで3勝を挙げた日本について「スキルがあり、エネルギーをすべてつぎ込む激しさがあった」と評価。その長所を土台にして、世界の潮流であるキックで敵の陣形を崩す戦術を試みたいという。
任期が19年末までのジョセフHCは新設の「チームジャパン2019総監督」(仮称)にも就任し、スーパーラグビー(SR)のサンウルブズ、世代別の代表など日本ラグビー界全体に一貫性を持った戦い方を浸透させる方針だ。また、選手を発掘する権限も持ち、強化にも努める。9月末までに代表選手約45人を選び、10月のミニキャンプを経て、11月5日のアルゼンチン戦に臨む。
ジョセフHCはニュージーランド(NZ)出身で、現役時代のポジションはFW。95年W杯ではNZ代表として準優勝に輝いた。95年に来日し、02年まで福岡のサニックスでプレー。当時は認められていた2カ国目となる日本代表でも99年W杯に出た。昨年はSRハイランダーズの優勝監督となった。