■小泉純一郎元首相
(私が)総理のときはもう、皇室に男の子が当分生まれないという前提だった。(皇位継承は)男じゃないといかんとなった場合には、まったく国民の知らない皇室の子孫を探してきて天皇にしなきゃならない。それよりは愛子様がいらっしゃるんだから、女性でもいいじゃないかということで議論を始めたところに、(秋篠宮妃が)妊娠されたという話になった。
結果は男の子が生まれ、当分は女系天皇ではなくてその方が天皇になるわけだからこの話は打ち切りと。男の子として継ぐ方がおられる限り、女性の天皇を考える必要がない状況になったわけですから。
今、天皇陛下の譲位の問題が出ています。これと女系天皇は別にした方がいい。一緒に論ずるもんじゃない。譲位(の問題)があるんだったら、譲位だけを論じた方が良い。これと女系天皇がどうかとなると、ますますややこしくなる。(日本外国特派員協会での会見で)