自民会派の富山市議による政務活動費の不正取得問題で、約170万円の不正取得を認めた村山栄一氏(66)が8日、市議会議長に辞職願を提出した。9日の本会議で許可される見通し。同会派で政活費の不正取得をめぐって議員辞職するのは、前会派会長の中川勇氏(69)に続いて2人目。
村山氏によると、2013年6月~14年4月、自宅近くの酒店から得た白紙の領収書に虚偽の金額を書き、市政報告会の茶菓子代として14回にわたって計約92万円を不正取得。14年6月~15年1月にも市内の和菓子店2店の白紙の領収書に虚偽の金額を書き、市政報告会の茶菓子代として16回にわたり政活費計約78万円を不正に取得していた。
村山氏の提出した領収書などを会派でも調査しており、村山氏は不正取得分を全額返還する意向を示している。(松原央、吉田真梨)