菅義偉官房長官は14日午前の記者会見で、安倍晋三首相が18日から24日まで、米ニューヨークで国連総会に出席するとともにキューバを訪問すると発表した。日本の首相によるキューバ訪問は初めて。菅氏は「ビジネス投資環境の改善を働きかけ、日本企業の進出を支援したい。北朝鮮をめぐる諸懸案の解決に向け、キューバの理解と協力を求めたい」と述べた。
首相はキューバでラウル・カストロ国家評議会議長と会談するほか、フィデル・カストロ前国家評議会議長との会談も調整している。キューバは昨年、ラウル氏がオバマ米大統領と会談し、54年ぶりに米国と国交を回復。日本政府も昨年春に岸田文雄外相が日本の外相として初訪問し、ラウル、フィデル両氏らと会談した。
首相はニューヨークでは、19日に難民及び移民に関する国連サミットで演説。21日には国連総会で一般討論演説を行う予定だ。菅氏は「関係国首脳との会談なども行い、北朝鮮による核実験を踏まえた対応など国際社会共通の課題について各国との連携を確認する」と話した。