富山市内の市民団体が15日、政務活動費の不正取得を認めた同市議会自民会派の中川勇氏(69)=議員辞職=と谷口寿一氏(53)に対する詐欺容疑の告発状を富山県警に提出した。他議員についても弁護士と相談して対応を決める。告発人の男性は「辞職で終わっては不正は根絶されない。警察には早急に動いてほしい」と話した。
また、市議会総務文教委員会では同日、政活費不正の真相解明などを求める同じ市民団体の請願を継続審議とした。同委員会は自民6人と公明、民政(民進系)、共産各1人で構成し、採択を求めた共産以外が継続審議に賛成した。請願は地方自治法に基づいて強い調査権を持つ「百条委員会」を設置することなどを要望している。(高億翔、吉田真梨)