前夜祭で地元の子どもたちから花束を贈られた井山裕太名人(右端)と高尾紳路九段(右から2人目)=19日午後、静岡県沼津市、迫和義撮影
史上初の囲碁七冠・井山裕太名人(27)に挑戦者の高尾紳路九段(39)が2連勝して迎える第41期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第3局が20日、静岡県沼津市のホテル「沼津倶楽部」で始まる。井山名人がシリーズ初勝利を挙げるか、高尾挑戦者が3連勝して名人奪取へあと1勝と迫るか、シリーズの行方を左右する重要な一局となる。
特集:囲碁名人戦
19日、約280人が詰めかけた前夜祭で、名人は「(2連敗の)厳しい出だし。七番勝負を盛り上げるためにも自分のすべてをお見せしたい」、挑戦者は「あまり結果を気にせず、一手一手、納得する手を積み重ねたい」と語った。
対局は持ち時間各8時間の2日制。挑戦者の先番で午前9時に始まり、21日夜までに決着する。立会人は石田秀芳二十四世本因坊。
◇
21日午前10時から、同市若山牧水記念館で三谷哲也七段と甲田明子三段による大盤解説会を開きます。入場料2千円。大阪・梅田囲碁サロンでの解説会は21日午後6時から。解説は山田規三生九段、聞き手は佃亜紀子五段。500円。対局の模様は随時、朝日新聞デジタルでも伝えます。