男に落書き(中央部分)された店舗のシャッター=21日午前、東京都渋谷区、池田良撮影
渋谷は落書きできる街――。初めての日本旅行で訪れた東京・渋谷のセンター街で店舗のシャッターなどに落書きしたとして、警視庁が、米国籍の自称デザイナーの男ら20~40代の4人を建造物損壊と器物損壊の疑いで逮捕していたことがわかった。4人の一部は容疑を否認しているという。
捜査関係者によると、4人は来日直後の9月9日午後11時20分ごろ、渋谷区宇田川町の渋谷センター街で、建物や店舗のシャッターなどにスプレー式の塗料を吹き付けた疑いがある。花柄の絵や文字を黒色や黄色などで複数描いていた。
4人は9日に初来日。新宿区の宿泊施設にチェックインし、近くの量販店でスプレー缶を購入。その後渋谷に向かったといい、「米国で知人から渋谷は落書きができると聞いた」と話しているという。
4人のうち2人は通報を受けた警察官が現行犯逮捕した。リュックサックからはスプレー缶が10本以上見つかったという。
渋谷駅前では8月末、ハチ公広場にある渋谷区の観光案内所・愛称「青ガエル」(旧東急5000系車両)にも落書きされていたことが確認されるなど、落書き被害が相次いでいる。