庄司和雄・大阪府阪南市議が会見で「原本」として提示した6枚の領収証と、「使い回した」という収入印紙(業者名と印影をぼかす加工をしています)
大阪府阪南市の庄司和雄市議(51)=無所属、4期目=が24日会見し、2013~15年度の政務活動費の収支報告書に添えた領収証に同じ収入印紙を使い回すなど「軽率な行為があった」として、謝罪した。3年間で受け取った計66万円の返還を検討するという。
庄司市議は、支援者向けの市政報告書の印刷や配布を隣接市の業者に委託し、3年分の領収証のコピー計6枚を市議会に提出した。ところが市内の男性が今月中旬、コピーに写った収入印紙はいずれも左上の一部が同様に欠け、傾きも同じことなどから「領収証の使い回しが疑われる」と指摘。市に返還させるよう求める住民監査を請求した。
庄司市議は会見で、領収証の使い回しではなく「収入印紙の使い回し」と説明。「最初に業者にもらった領収証に収入印紙がなく自分で貼った。業者と長い付き合いでなれ合いがあった」と述べた。その後5回分の領収証はその都度もらい、最初の収入印紙をはがして使ったと説明した。
会見では、使い回したという収入印紙1枚と領収証6枚の「原本」を報道陣に提示。原本とコピーで印鑑の位置などが異なるものがあったが、庄司市議は「(理由は)分からない」と繰り返した。(中川竜児)