授業をする牧野剛さん=2005年ごろ、河合塾提供 大手予備校・河合塾の名物講師で5月に70歳で亡くなった牧野剛さんを偲(しの)び語る会が25日、名古屋市内のホテルで開かれる。人生論を交えた授業は人気を呼び、「予備校に文化をもたらした」とも言われた。 名物講師の牧野剛さん死去 河合塾で現代文、市民運動も 牧野さんは岐阜県恵那市出身で、入学した名古屋大では全共闘運動に参加した。1976年から河合塾の講師として、2011年に脳梗塞(こうそく)で倒れるまで現代文を教えた。 活動は予備校にとどまらず、愛知万博開催に反対する市民運動に加わった。1995年には愛知県知事選に、2001年は名古屋市長選に立候補した。 授業は、作品の時代背景や当時の文化の説明に時間を割いた。1999年から2年間講義を受けた河合塾職員の楠(くす)正博さん(34)は「毎回の講義では、知らない本の名前が10冊以上出た」と思い返す。当時はインターネットがまだ普及途上だった。受験に直接関係はないが、興味をひかれて図書館で探して読んだ。「合理性や経済性を脇において、寄り道を楽しむことを教えてくれた」 牧野さんは、全国の河合塾校舎… 残り:524文字/全文:959文字 無料登録して全文を読む 全文を読む ログインして全文を読む 有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。 初月無料につき月初のお申し込みがお得 980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら |
名物講師・牧野剛さんを偲び語る会、25日に名古屋で
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