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IT大手のヤフーが数年内に週休3日制を導入することを検討していることがわかった。10月から新幹線や自転車を使った通勤も解禁する。ITが普及し、時間あたりにできる仕事の量が増えた時代に合わせ、柔軟な働き方を採り入れ、優秀な人材の獲得にもつなげたい考えだ。
先月あった10月以降の人事策発表会で宮坂学社長が表明した。同社は現在、基本は土日が休みだが、まずは近い将来、週のうち2日を選んで休めるようにする。その後、ITを生かし、時間あたりにできる仕事を増やすことで業績に影響を与えないようにしつつ、週休3日制に移行する構想だ。
10月1日から新幹線を使った通勤も解禁する。片道2時間までの地域に住んでいる人が対象で、月15万円を上限に通勤費用を補助する。「東京や近郊に住むより、地方に住む方が社員の幸福度が上がる。地方創生にも役立つ」(広報)との考えが背景にある。
同時に自転車通勤も解禁。本社から半径10キロ以内に住む社員に、駐車場枠のある80人を上限に自転車通勤を認める。会社に出勤せずに仕事をできる日も月2日から5日に増やす。(福田直之)