会見する中山耕一議長=県議会
中山耕一・宮城県議会議長(59)が2013年9月にマッサージチェアを買った際の領収書を“パソコン代”などとして政務活動費(政活費)を受け取っていた問題で、中山氏は27日、「本来請求できる領収書がない」として、受領した約10万円の返還手続きを取った。
政活費でマッサージ機購入 宮城県議会議長
この日午後の議会運営委員会では「きちんと説明できかねるなら、(議長辞任など)出処進退を明らかにし、責任をとってしかるべき」(共産・三浦一敏県議)と認識を問う声が上がった。中山氏は発言せず、会派代表者会議などで陳謝するにとどまった。
議会後の記者会見では、「思いを持ってやってきた議会改革に全力で取り組んでいきたい」と議長職を続ける意向を改めて表明。請求に使ったマッサージチェアの領収書は通販会社が再発行したものだったが、パソコンなどの領収書については「再発行してもらえない」などと釈明した。
また、政活費を請求する書類の作成に、事務所職員(妻も含む)以外の第三者が関わっていたことも判明。中山氏は「妻から説明され驚いた」とし、不適切だったとの認識を示した。(山田雄介)