米シカゴで開かれたWS第6戦に臨んだソフトバンク・チーム・ジャパン
ヨットレースの世界最高峰、アメリカズカップ(アメリカ杯)が福岡・博多湾にやってくる。11月19日から2日間、前哨戦のワールドシリーズ(WS)最終第9戦が福岡市の地行浜沖で開かれる。日本では初の開催だ。博多湾は多くの五輪代表が育った伝統の海。国内屈指のヨットどころでの大イベントに熱い視線が注がれそうだ。
アメリカ杯は第35回大会が来年6月、北大西洋の英領バミューダ諸島で開かれる。カップを保持する防衛艇に挑戦できるのは1艇のみ。挑戦艇になるには3段階の予選を勝ち抜かねばならず、WSはその最初の大会だ。米国の防衛艇を含めた計6カ国が参戦。昨年7月から世界各地で繰り広げられ、日本のソフトバンク・チーム・ジャパン(早福〈そうふく〉和彦総監督)は第8戦を終えて総合4位につけている。
日本にとっては15年ぶりのアメリカ杯挑戦だ。過去3回、ニッポンチャレンジのチーム名で挑み、予選の準決勝で敗退。2000年の第30回を最後に参戦は途絶えていたが、今回、ソフトバンクがスポンサーに手を挙げた。「世界一を目指すという会社のイメージが世界最高峰のレースに挑戦するチームの思いと合致した」(同社広報室)
アメリカ杯は操艇の技量を争う…