アフガニスタン支援国際会合で記念撮影に応じるアフガンのガニ大統領(下段右から4人目)やアブドラ行政長官(同5人目)、各国代表ら=5日、ブリュッセル、乗京真知撮影
アフガニスタンの復興に向けて、2017~20年の援助方針を決める「アフガン支援国際会合」が5日、ブリュッセルで始まった。日本の薗浦健太郎・外務副大臣は「年400億円(約4億ドル)」の援助を表明。世界全体では年30億ドル(約3千億円)を超える見通しだ。ただ、いずれの額も5年前の実績の6割程度にとどまる。
アフガン支援、年400億円 日本17~20年に拠出へ
会合はアフガン政府と欧州連合(EU)の共催で、約100の国と機関が参加。ガニ大統領は5日、冒頭で演説し、「電力供給は改善し、反汚職機関も動き出した」と実績を示したうえで、治安や医療、教育分野の「自立」には援助が欠かせないと訴えた。
アフガンでは、01年末に米同時多発テロのオサマ・ビンラディン容疑者をかくまっていたタリバーン政権を米軍などが崩壊させた後、国際社会の支援が続く。アフガン政府は会合にあたり、今後5年間の改革策を公表。治安と内政の安定、司法改革や財政健全化、国内総生産(GDP)の年5%成長などを掲げ、国家予算の7割を占める援助の継続を求めている。
ただ、表明される援助総額は、…